現地レポート|<TOTO千葉ショールーム>

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TOTO千葉ショールーム


TOTO千葉ショールームさんをご紹介します。
ワコーズホームを担当して下さっている松本さんよりTOTOとはどんな会社?というところからお話ししていただき、レポートにまとめてみました!


TOTO シンラ
TOTO サザナ

まずはお風呂のはなし。
 TOTOがユニットバスを始めたのは1964年、東京オリンピックの年。
ホテルニューオータニ1044室に工期短縮で納品を迫られ、ユニットバスという新しい形状の浴室を作ることにより、今までは1年かかっていた納期を3.5カ月で納入完了させたそうです。
松本さん曰く「TOTOには日本初!業界初!というのが案外多いんですよ!」とのこと。
・ユニットバスの開発
・バリアフリー床
・断熱 魔法びん浴槽
・ソフトカラリ床 等々

 へぇ。今では他社でも標準仕様になっている同じようなしくみがTOTOが初めてだったりするんだねーと 改めてTOTOの歴史を感じることに。


 TOTOのユニットバスは一般的に普及されている「サザナ」(2020年2月モデルチェンジ)と中高級タイプの「シンラ」。
「サザナ」は”くつろぎ”と”おそうじラクラク”を、また「シンラ」は”リラックス” ”ウォーム” ”クリーン”をコンセプトに商品開発されているそうです。

「ほっカラリ床」って?
今の浴室は寒く、床は冷たくヒートショックを起こしかねない状況です。
でもTOTOの「ほっカラリ床」は断熱層とクッション層のダブル断熱で冷たくない!そして畳のように柔らかくて滑りにくい!
ショールームで体感させてもらいましたが、手で触っても温度の違いをはっきりと感じました。床は松本さんの言う通り本当に畳そのもの。あたたかさも柔らかさもまさに「畳」でした。 ショールームへ行ったら是非体感してみてくださいね!
床が柔らかかったら、耐久性は大丈夫なの?と思うか方も安心♪ 表面はFRP加工で車いすで乗り入れても大丈夫な強度があるそうです。

「清掃性」という面では「ほっカラリ床」は汚れを浮かして水で流すので汚れがつきにくかったり、カウンター回りに隙間をつくり掃除をしやすくしたり。そしてなんと言っても「きれい除菌水」!
この「きれい除菌水」はTOTOのあらゆる製品で力を発揮しています。


「きれい除菌水」って?
水道水を電気分解して次亜塩素酸を含む水。そして時間が経つと元の水に戻ります。
この次亜塩素酸含んだ水が「除菌」「分解」「漂白」をしてくれるのです!これはすごい!
この次亜塩素酸というのは赤ちゃんの哺乳瓶などを消毒する液体と同じ成分だそうです。 洗剤を使っているわけではないので地球環境的にはとってもエコロジー♪1回わずか11円と低コストで安心!
どんな製品でもお掃除がラクっていうのは共通して嬉しいことですね!

TOTO トイレ
TOTO トイレ
TOTO トイレ

 つぎにトイレのはなし。
トイレとは何ぞや?え?何?気にしたことないけど…。
元々ウォシュレット、あっ。このウォシュレットはTOTOの温水洗浄便器の商品名ですからね!みなさん他社の同類品もウォシュレットと呼びがちですが…L社でウォシュレットって言ったら嫌な顔されちゃいますよ!

話しを戻して…元々ウォシュレットは医療器具として開発されていたそうです。排便機能の不自由な方向けに排便を促す作用をつけたのが始まり。だからみんなに優しい製品なんですね!


TOTOの便器は北九州の小倉工場で作られているそうです。
「社員旅行兼ねて工場見学のコースに入れてください!」と松本さん。
「ぜひっ!」と乗り気でしたが、ワコーズホームの社員旅行って…
工場見学より博多の屋台がメインになりそう(笑)
便器の原材料は「石」で、115メートルもあるながーい窯で1200℃の高温で焼かれるそうなのですが、 焼く前の成形されたサイズから焼き終わり、乾燥されると元の大きさより13%も縮むんだとか。
陶器のメリットは汚れに強い、燃えない、キズに強い等々ありますが、デメリットは一つ、重い…だけ… 配送泣かせ、施工泣かせというところでしょうか。


家庭での一日の使用水量はどこが一番多いと思いますか?
え?これってひっかけ?何が正解?ん―・・・。
正解は昔はトイレだったそうですが、節水型が増えたことによりお風呂使用量の方が多くなったそうです。なんと最小で3.8リットル。節水で光熱費が助かることはもちろんのこと地球環境を考えたうえでも大事なことですよね。
清掃性という面では「フチなし形状」「トルネード洗浄」なども特徴的ですが、もうひとつ、 「セフィオンテクト」!
みなさん今日は「セフィオンテクト」っていう言葉をぜひ覚えていってください!と松本さんが熱く熱くおっしゃっていたのでご紹介。

「セフィオンテクト」とはTOTOが20年前から持ち続けている技術の名称。陶器は一見ツルツルしたように見えて、ナノレベルで見ると実は細かい凹凸があるそうです。そのわずかな凹凸をなくし超平滑な面にすることにより汚れもするりと落ちるのです。
また親水性に優れ陶器の表面に水が馴染むので、陶器と汚れの間に水が入り込み流すたびに汚れも一緒に落としていきます。
陶器を焼く前に釉薬(ゆうやく)を吹き付けるので、セフィオンテクトの効力が落ちてしまうという事はないそうです。


さてさて松本さんの熱い語りで、お風呂とトイレで約1時間!
後半戦はキッチンと洗面化粧台のお話しをして下さいました。


TOTO キッチン

 システムキッチンは1981年発売で、TOTOの製品の中では最後の商品開発なのだそうです。
1917年創業から1970年代まで食器の製造をしており、(だから陶器の技術が優れているんですね!)その後キッチン開発へと展開したそうです。
キッチンは2種類普及型の「ミッテ」(ドイツ語で「中央」という意味だそうです)と中高級タイプの「ザ・クラッソ」。
TOTOといえば浴室とトイレのイメージが強く当初キッチンはなかなか売れなかったとか。
2010年に「ザ・クラッソ」のモデルチェンジをはかり、デザイン性を重視したシンプルなキッチンに。その後どんどん売り上げを伸ばしているそうです。
TOTOのキッチンで覚えてほしいのは「すべり台シンク」と「水ほうき水栓」。 排水口をコーナーに設け、3℃の傾斜をつけることにより自然とゴミが流れていくしくみになっています。(すべり台シンク)
またTOTOの水栓は独自開発ということもあり、大きな鍋を洗う時もぶつからない角度の水栓や、水栓幅を広くした「水ほうき水栓」も特徴の一つ。広い範囲から水を出すことにより洗い物も必然的に時短になります。
ショールームで実際に見て目を引いたのが「クリスタルカウンター」。 エポキシ樹脂を使用しており、透明感のあるキレイなカウンターと流し台でした。 こちらはオプションでの仕様なのですが、昨年の価格改定により値下がったこともあり需要が伸びているそうです。 ふしぎな質感で意匠性もバツグンなので、是非ショールームで見てくださいね!


TOTO 洗面化粧台

 最後に洗面化粧台。
1966年に日本で初めて洗面化粧台を発売。洗面化粧台は洗面ボウルが樹脂タイプの「オクターブ」と陶器の「サクア」の2種類と 2020年2月には新商品「オクターブスリム」の3種類。
この「オクターブスリム」は奥行きが430mmと狭い空間にもぴったりと納まり、カウンターが現場でカットできるのであらゆる場面でもほぼ対応できるそうです。
あぁ・・・数年前に交換した洗面化粧台。コレにしたかった(泣)


そんなこんなで松本さんに2時間もお話ししてくださり、ショールームへ案内していただきました。
ちょいと写真でご紹介。


・水ほうき水栓-放水部分が広いので節水にもつながります。 
・ワンタッチ水栓-誤作動を防ぐためあえてタッチレスではなくワンタッチにしているそうです。



クリスタルカウンター

・クリスタルカウンター
透明感のある不思議な質感。いままでのシンクとはまったく違います。



TOTO トイレ

・スタイリッシュなデザインのトイレ。カラーはそれぞれ4色。



ネオレストNX

・関東では千葉ショールームでしか見れません!「ネオレストNX」
TOTO 100周年で作られた記念モデル。まあるくかわいらしいフォルムですが便ふたを開けると更にびっくり!意匠性が高くちょー高級品!
「どんな人が買われたんですか?」「んー、インテリア会社のオフィスとか…社長さん」「おー!どんな社長だよー!」まるで宇宙船のようで、座ったら最後遠くへ行ってしまいそうなデザインでした。

編集後記

<編集後記>
最後に担当の松本さんが4月で異動というお話しを聞きました。
今回のリポートにも快く承諾していただいたことはもちろんのこと、ワコーズホームへも頻繁に通っていただき大変お世話になりました。なんだか淋しいなぁ…。
松本さんなら新しい営業所でもきっと大活躍されますね!遠くから応援してます!ありがとうございました。